kazuma

バランス

 

この絵画は僕の卒業制作です。 ↓

 

kazuma kawai 卒業制作 題名「balance」 キャンバスに油彩  縦1.9m×横1.62m

 

一般的な大学は四年生になると、卒業論文という物を書くと思うのですが、僕の卒業した芸術大学では卒業制作という造形作品を制作します。

 

僕は愛知県長久手市にありますとある芸術大学で、美術学部の油画科を専攻しました。

純粋芸術(fine art)であり、テーマも自由でした。

そこで僕が選んだ卒業制作のテーマは「バランス」です。

そうです、この作品の題名です。縦1.9m×横1.62mの大作です。

キャンバスに油彩絵具で描きました。

大学4年生の頃の僕。 若い! 細い!(笑)

 

 

バランスとは、英語で「釣り合い」とか「均衡」といった意味ですよね。

森羅万象、宇宙のありとあらゆる事象は、「陰」と「陽」の相反する二つの性質を持ち、両者の調和によって世界が保たれているという陰陽思想があります。

例えば、男と女、光と影、動と静、剛と柔、天と地、等々。

社会人経験も無く若かったあの頃、直感的に選んだテーマです。

 

僕は別に宗教を信仰しているわけでもなんでもありませんが、「神様」なのか「天」なのか「サムシンググレート」なのか「宇宙意志」なのか「愛」なのか、名称はわかりませんが、この宇宙を創ったデザイナーがいるんじゃないかと感じていました。

宇宙もこの地球の大自然も偶然に出来たとは思えなかったのです。

ものすごくバランスのとれた状態で成立しているこの世界に感動したものです。

 

世間では当たり前に進化論が信じられていましたので、誰にもコンセプトは話さずに、こっそりとその感動をキャンバスに封じ込めました。

 

しかし、ずっと1つの疑問があったのです。

あえて分かりやすく神様と呼ばせて頂きますが、なぜ完璧であるはずの神様が悪も存在させてたのかが理解できませんでした。

それがやっと最近、腑に落ちる答えを知ることが出来たのです。

 

神様は「完璧」(perfect)なのではなく、「完全」(complete)であるという事です。

十全とも言うそうです。

善も悪も全てが入っているという事です。

パーフェクトは善じゃなければいけないという風になりますが、例えば嫉妬や憎悪も自分の感情だと捉えたらコンプリート。

嫉妬する自分はダメだ、はパーフェクト。

考え方をコンプリートにしていきましょう!という事です。

 

全てが入っているからこそ、大切になってくるのがバランス。

バランスをとって全体の流れに沿うことが大切なんですね。

 

最近のこの深い学びから、学生時代の卒業制作を思い出しました。

 

 

 

 

 

yoshimi

新年は、同窓会と 父夫婦との豊かな時間

 

平成最後であり、新元号が始まる年になりましたね!

皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?

 

私は毎年元旦に主人の実家に行くのが恒例でしたが、今年は別日に変更。

初めて元旦をを家でゆっくり過ごしました。

娘のボーイスカウトで弘法山に初日の出を見に行き、仲間とみんなで感動しました!

 

 

二日は高校の同窓会でした。

卒後後初めての同窓会。

二十三年ぶりに約200名が全国から集まりました。

勇気を出して告白します。

私は時習館高校でした。

中学時代は勉強が好きで夢は獣医。

 

しかし無理をして時習館に入った所、授業についていけず挫折。

毎日のように再試を受け苦しい日々でした。

でも学校の仲間はとても楽しく、沢山遊び、語らい、恋をした青春時代。

 

懐かしい旧友から当時の私の印象を聞いて驚いたり、嬉しかったり、感動がいっぱいでした。

歴代の恋人3人も勢揃いで、気恥ずかしかったけど当時言えなかったことを話したり、お礼を伝えることができ、温かい時間になりました。

 

劣等感というのは、勝手に自分が作り上げた概念だったことを思い知ったのです。

育った環境、何気なく聞いていた親の言葉、母の考えに影響されて作り上げてきた自分の独自の概念。

 

小学校卒業間近に私の両親は離婚し、弟と共に母を選び、豊橋から豊川へ転校しました。

それまで住んでいた広い一軒家からたった二間のボットン便所のオンボロ借家暮らしとなり、とても惨めでした。

一人篭れる部屋もなく、傷心した母とまだ小さかった弟が目の前にいて、離婚のショックと転校の悲しみを泣くことができず、ただただ堪えていた健気な私を思い出しました。

しかも追い討ちをかけるように転校先で集団いじめに遭い、一ヶ月間登校拒否のまま卒業。

あの時の涙がまだ出しきれていないことに気づけたのは、同級生が私の存在を丸ごと褒めてくれたお陰でした。

当時は母子家庭が少なく打ち明けることが難しく、秘めていた孤独さが劣等感や自信のなさに繋がっていたことにも気づけ、今ようやく楽になりました。

 

長年好きになれなかった父でしたが、年末に父が娘の行事を見に来てくれたことを機に、父に愛されていたことに気づけました。

 

 

三日は父夫婦と一緒に会食。お陰で心から楽しい時間を過ごすことができ、「過去はもういい。これからかけがえのない時間を父と紡いでいけばいい」そう思うことができました。

 

 

人それぞれトラウマや悩み苦しみを抱えていると思います。

 

整理収納でモノ一つ一つと丁寧に向き合うと、モノが来た背景の記憶が蘇ります。

 

安易に捨てるのではなく、丁寧にモノと向き合うことで、固定概念を書き換えることができます。

部屋がきれいになると共に自分自身の心磨き、魂磨きができるというわけです。

 

なので整理収納した方が絶対得ですよ!

今年こそ、片づけてみませんか?