2019.7月号-暮らしはアート

kazuma

 

この国の未来

  僕は20代前半、1996年に1年間ドイツに滞在していました。 ドイツで暮らし始めた時にトルコ人の多さに驚いたものです。 1996年当時、僕は歴史的背景も不勉強で知らなかったのです。   同じ敗戦国の日本とドイツ。そして経済大国になった両国。 戦後、敗戦により弱まった国力を回復するためにドイツは移民(外国人)の労働力を利用しました。 積極的に移民を受け入れたのです。   ところが島国の日本はそうではなく、人口の増加と、技術革新による生産性の向上で驚異の経済成長を遂げました。 もちろん、早く経済を回復させて自国に貢がせたい戦勝国アメリカのテコ入れもあったと思うのですが。   そんな経済的に豊かになった日本。   今度は違う深刻な問題を抱えています。   1年ごとに労働人口が50万人ずつ減っているそうです。 そして2040年を過ぎた頃には、約1億2千万人いる人口が、7千万人になるそうです。 今から5千万人がいなくなるそうです。 突然の大災害でそうなるのではなく、病気や寿命で自然な人口推移としてそうなるのです。   この国は、約1億2千万人の税収で国を維持するよう作られているそうです。 では、減った5千万の税収はどうするのでしょうか? そうです、外国人の労働力に頼るのです。   7千万人が日本人、5千万人が外国人、そんな国になるのです。 2040年を過ぎた頃の日本は。     僕の希望は、外国人の労働力に頼るのではなく、ロボット技術とAI(人工知能)の発達で生産性を向上させてGDP(国内総生産)を上げていく。   そうすれば、国民の収入もどんどん上がり豊かになっていきます。 戦後、驚異の経済復興を遂げて豊かになっていった当時の日本のように。 この国の人口問題によるピンチは、我々国民1人1人が豊かになるチャンスだったと思うのです。 外国人労働者が増えれば、日本人の労働賃金も上がらず低いままです。 しかし、政府の方針は外国人をどんどん受け入れていく流れですよね。   しかし、この国の未来、我が子の暮らす近い将来の日本を思うと、この国の在り方はこれでいいのかなと思うのです。 古き良き日本の伝統や文化や習慣が壊れていかないかと。   そういった心配をしながらも、一方では「いや、大丈夫!」という気持ちもあるのです。   日本は古来から「和をもって貴しとなす」「包み込みの精神」があります。 538年に異国の宗教であった仏教が日本に伝来されました。 一神教の国であれば必ずつっぱねるのですが、八百万の神の国、日本は包み込んで吸収し昇華してしまいました。 結婚式は教会(キリスト教)、正月は神社でご参拝(神道)、亡くなったら葬式(仏教)・・・ こんなに混在している国は、なんて節操がないんだと若い頃思った時期もありましたが、違うのです。   日本人にはもともと「和をもって貴しとなす」「包み込みの精神」があるのです。   シャイ(照れ屋さん)な国民性ですが、こんな異文化に対してウェルカムな国民性も珍しいのです。   排他的にならず受け入れて包み込んでしまう日本人的特性があると思うのです。     第一、僕の活動自体が異国の文化を吸収しているのです。 お庭にテーブルと椅子を出してお茶や食事をする「アルフレスコダイニング」なんてヨーロッパ文化の影響をうけているのですよ(笑)。
この写真は、我が家のお庭でのアルフレスコダイニング光景です。
  そう、異文化も優しく包み込んでいきましょう♪          

yoshimi

 

いつでも人を呼べる スッキリ整った 家を作るには?

    「どんな暮らしをしたいですか?」と尋ねると、 「モデルルームみたいにスッキリした部屋にしたい」 と仰る方が多いです。   モデルルームは一般家庭の十分の一程度しか物が置いていないと言われています。 インテリア性を重視したセンスの良い物が数少なくディスプレイされているだけなので、素敵ですよね。   モデルルームのような暮らしを夢見て新築したのに、現実はごちゃごちゃ…こんなはずじゃなかったのにと収納に悩まれて整理収納講座を受講して下さる方が後を絶ちません。   どうしてこうなるかと言うと、私たちは整理収納を教育として受けてこなかったから。 料理は家庭科で基礎を習い、本を見たり日々やり続けると上達するのですが、整理収納は基本を習っていないので「感覚」でやっており、収納雑誌や本を読んでもうまくいかない原因は基本を理解していないからなんです。   なので私はどなたでも整理収納が確実に身につくよう、実践型でリバウンドしなくなる整理収納講座を開催しています。 基本を学び、実際にやってみて、わからないことは質問し収納完成、と繰り返すことにより、徐々に身について血肉となっていきます。 基本をしっかり理解していると、家族にも教えられるようになります。   家にある全てのモノを把握し、モノ一つ一つに「定位置」を作り、家族みんなが使ったら楽に戻せる位置に収納場所を作ることが、いつでも人を招ける整った家です。 収納は雑誌のようにただキレイに「モノをしまい込む」ことではなく、「取り出しやすく戻しやすい位置」にモノの定位置を作ること。   そのためには、今わが家にはどれだけのものがあるか把握し、「使うもモノ」「使ってなくても必要な時に見たいモノ」をしっかり選び、使用頻度に合わせて定位置を決めていく、という流れになります。   もちろん収納にも「基本のポイント」があります。 引出しの中は立てる、使いやすい「高さ」の順、出し入れの手間が少なくなるような「アクション数」など。 こうした基本を踏まえながら、家中のモノたちの定位置を一つ一つ決めて行くのです。   そうすることで使ったものをすぐ戻せるようになり、いつ人が来ても安心して招けるキレイな家になるんです。   モノを持って暮らすという文化である私たちにとって整理収納は逃れられない宿命です(笑)   整理収納上手は思考の整理上手。   行動力が早くなり、やりたいことがどんどんできる素敵な人生へと繋がります。   片づけや収納に悩んでいるなら、ぜひ学んで下さいね。
講座風景
   
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