
つい先日、夫婦でパウル・クレー展を愛知県芸術文化センター(愛知県美術館)へ観にいってきました。
20代の若い頃に、1人でドイツへ旅をした時にクレーが教授として教鞭をとったドイツのバウハウス デッサウ校舎や、クレーの出生地であるスイスのベルン美術館を見にいったものです。
絵画は昔の思い出につなげてくれます。
クレーについて蘊蓄(うんちく)をこのブログで書いてもいいのですが、ググればすむことですので
今回僕はこの展覧会を見ている最中に変な事を妄想していました(笑)
というのを書きます。
僕が画学生(大学1年生)の頃、僕が下宿していた近所に、同じ芸術大学の音楽学部の1年生が下宿しており、
同学年ということもあり時々彼と喋っていました。
その時に言われた事を今でも覚えています。
「美術学部の人はいいよね〜創った作品が残るからさ」
うん、確かに美術学部の人は制作した作品が残ります。
絵画は描けば描くほどに。
今回の展覧会での画家たちは大画家ですので、作家自身が亡くなっても美術史に名を残し、
作品も高値で取引されたり人から人へ美術館から美術館へ大切にこれからも末永く保管されて多くの鑑賞者たちに感動を与え続けてくれるでしょう。
しかしです、プロアマ問わず画家というのは星の数ほど過去から現在まで存在し、
そのほとんどが多くの人に知られる事なく忘れ去られていきます。
その名もなき美術家が作った作品は、その美術家が亡くなり残った膨大な作品はどうするのでしょうか。
ご遺族はそれをどうするのでしょうか。
保管しておくのも大変なコストがかかるわけです。
残されたご遺族たちの遺品整理の大変さというのも、
うちの奥さんが整理収納アドバイザーということもあり聞かされていました。
クレーを観ている時におかしな妄想をしている自分に少し呆れて、自分自身に苦笑いです(笑)