
最近、僕は未来について真剣に考える時間が増えました。
きっかけは、日々感じる世の中の変化です。
生成AI、リモートワーク、メタバース、そして自動翻訳。
目まぐるしく進化するテクノロジーは、便利さと同時に、
これまでの常識を静かに、でも確実に塗り替えていると感じています。
僕は今、エクステリアプランナーとして、そして事業者として、
この大きなうねりの中で何ができるのか、何を残せるのかを考えるようになりました。
一つ、はっきりしていることがあります。
それは「人間にしかできないことは、きっとまだたくさんある」ということです。
例えば、感情。思い出。
誰かの顔を見て涙することや、何気ない一言に救われること。
そういった「目に見えないけれど確かに存在するもの」こそが、
これからの時代において本当の価値になると僕は思っています。
近い将来
AIが図面を描き、積算を行い、デザイン提案書を自動で作成する時代はもうすぐそこまで。
でも、そこに「その家族の暮らし」や「その土地の空気感」が反映されていなければ、
どこか空虚なものになるのではないでしょうか。
僕はいま、外構デザインという仕事に、これまで以上に誇りを感じています。
新築の家。
その門まわりに、何を植え、どんなアプローチをつくるのか。
そこに暮らす家族の生活動線、趣味、好み、思い出まで想像しながら、1本の植栽、1枚の石を配置していく。
実際にお引き渡しした後、庭にテーブルを置いてご家族で食事を楽しむようになったと聞いたときや、
子どもたちがアプローチの段差を元気に駆け回っている写真を送っていただいたとき、僕はこの仕事の意義をあらためて実感しました。
この仕事は、ただ土を掘り、コンクリートを打つ仕事ではありません。
「これから始まる暮らし」を演出する、人生の背景を整える仕事です。
その尊さは、どんなに高度な人工知能でも模倣することはできないと、僕は信じています。
テクノロジーは、どこまでも進化するでしょう。
でも「人と人がふれあい、笑い、癒される空間」を創造するのは、人にしかできません。
僕は、エクステリアの力で人生の質を底上げしたいと思っています。
どんなに便利な時代になっても、ふと帰ってくる場所の植栽が揺れていたり、
門柱の灯りが静かに迎えてくれるだけで、人の心はやわらかくなるものです。
それを忘れずに、これからも僕は、
「家の外側からはじまる、幸せな暮らしの風景」を、丁寧に、真剣に、創っていきたいと思います。
あなたのそばにも、きっと叶えたい暮らしの輪郭があるはずです。
カズマデザインは、それを一緒に形にしていきます。