昨日、1月23日。
豊川信用金庫さん主催の山本昌 氏「新春特別講演会」を、豊川市文化会館へ聴きに行ってきました。
テーマは
「継続する心 〜プロ生活32年、球界のレジェンドが語る〜」
正直に言うと、
「いい話だった」で終わらせてはいけない講演でした。
経営者として。表現者として。そして、ひとりの“継続者”として。
胸に刺さる言葉が、あまりにも多かった。
コツコツは、才能を習慣に変える
山本昌さんは言っていました。
「コツコツ継続すると、習慣になる。」
当たり前のようでいて、
実際に32年間プロで投げ続けた人の口から出ると、重みがまったく違う。
才能よりも、センスよりも、
「続いている状態そのもの」が、最大の武器になる。
デザインも、庭づくりも、商売も、人生も。
結局はここに集約されると、あらためて思いました。

人生の転機には「3つの共通点」がある
山本昌さんは、こう断言していました。
人生には必ず転機がある。
その転機には、必ず次の3つがセットで起きる。
- コツコツ準備していること
- 人との出会い
- 何か事件が起きる
この話は、背筋が伸びました。
事件だけを待ってもダメ。
出会いだけを求めてもダメ。
準備だけでも足りない。
3つが重なった瞬間だけ、人生は動く。
これは経営でも、まったく同じ構造です。
技術よりも「足元」。その正体は“経験”
印象的だった言葉があります。
「上は技術が伸びているかもしれない。でも足元がおぼつかない。
足元が大切。その足元とは“経験”です。」
スキルは、目に見える。実績も、数字で測れる。
でも本当に差が出るのは、修羅場を何回くぐったか。積み上げた失敗の量。
ここが「足元」なんだと。
デザインの線一本、現場での判断一つ、お客様との一言の重み。
全部、経験値がにじみ出る世界です。
「ムダ」を排除した瞬間、人は伸びなくなる
これも刺さりました。
「ムダなことをしてください。」
効率、最短、コスパ、タイパ。
今の時代の“正義”を、真っ向から否定する一言。
でも実際、
自分の引き出しになっているものって、
だいたいムダから生まれている。
遠回りした仕事。頼まれてもいない制作。採算の合わなかった挑戦。
全部、今の血肉です。
ムダを削ると、人間は“薄く”なります。
「自分自身を第三者的に見える人が伸びる。」
感情ではなく、視点。
自己評価ではなく、他者視点。
デザインも、ブランディングも、営業も、すべてここを持っている人が、強い。
緊張は消すな。準備が重要。
とてもリアルだった話。
なぜ人は緊張するのか。
- 恥をかきたくない
- 頑張ったんだから報われたい
その結果、「緊張しない方法」を探す。
でも山本昌さんの答えは、真逆でした。
「緊張しないようにするのはダメ。
準備をしっかりするしかない。
そして“頑張ろう”と腹を決める。踏ん切りをつける。」
これは経営者にも、そのまま当てはまります。
上手くなりたければ「毎日触れろ」
最後に、これ。
「何かを上手くなろうとするコツは、それを毎日携わること。
毎日5分でもいいから触れることが重要。」
5分。この数字が、リアルでいい。
才能の話じゃない。環境の話でもない。“接触頻度”の話です。
実際に山本昌さんは、高校2年の時に1,500円のダンベル2つ買ってきて手首の運動とか、
やった内容を毎日ノートにつけ、引退まで続けたそうです。
継続する心とは、才能ではなく「姿勢」
山本昌さんの話を通して、僕が受け取った結論はこれです。
継続する心とは、強さではなく、意志でもなく、根性でもない。
「準備し続ける姿勢」そのもの。
そしてそれは、誰にでも、今日から、持てる。
だからこそ、厳しくもあり、同時に、希望でもある。
こういう講演を聴くと、モチベーションは上がります。
でも本当の勝負は、
1週間後、1ヶ月後、1年後の自分。
今日も5分、触る。今日も一つ、積む。
その繰り返ししか、“継続する人”にはなれない。
…と、自分に言い聞かせながら、
仕事に戻ります。
(継続者は、感動して終わらないので。)
