昨日は家族で我が地元、御油町の音羽川の桜並木まで散歩して来ました。
毎年恒例です。
ちょうど良い満開の時期でした。
言葉はいらない、ただただ美しい。
この桜並木を見るたびに思い出すことがあります。
僕は高校生、正確には1浪して大学に行きましたので学生浪人時代まで御油町で育ち、
大学からは「こんな田舎に住みたくない!」なんて生意気な事を思って大学時代は愛知県の長久手に、
卒業後も名古屋あたりの会社へ就職し名古屋暮らしを続けていました。
ところが14年くらい前に3つの偶然が重なって御油町に帰って来たのです。
そしてしばらくは名古屋の会社へ御油町から通勤していました。
いずれ名古屋へ戻るかこのまま御油に定住するか迷っていました。
そんな時、当時まだ赤ちゃんだった娘を抱っこして近所を散歩してちょっとした高台まで行き
そこからの景色を眺めたのです。
季節は春。
そこから眺めた景色の美しさに思わず息を飲みました。
少し遠くに見える音羽川の堤防沿いの桜並木のなんと美しいことか。
その奥には山が見えます。
名古屋にながらく住んでいて久しぶりに御油に戻ってくると、山の近さに何だかほっとするんです。
「こんな田舎に住みたくない!」なんて生意気な事を思っていた10代の頃の僕。
それまでも毎年地元の桜並木を当たり前に見ていたはずなのに。
久しぶりにこの桜並木を眺めた時、僕は結婚し腕に子供を抱えていました。
人生経験を経て中年になって価値観が変わって来たんでしょうね。
この町で子供を育てよう!と決断した瞬間でした。
この桜並木の美しさが僕の人生の一つの大きな分岐点になったのです。
今回の家族での散歩中も多くの人がお花見に来ていました。
きっと皆さんそれぞれの人生の物語を音羽川とこの桜の美しさと儚さに重ねているのかななんて思いました。
この音羽川の流れのように人生はゆっくりと流れていきます。
時には激流に、そしてまたゆっくりと。
美しく穏やかな1日でした♪