kazuma

 

リレーションシップ

 

リレーションシップ、英語表記でrelationship。

「関係」「結びつき」「関連性」「人間関係」といった意味になると思います。

 

「我々人間は一人では生きていけない」

昔から先人から言われ続けられている言葉ですが、僕自身今まで深く考えて来なかった気がします。

 

我々は社会性をもった生き物です。

多くの人の手を借りて今の暮らしが成り立っています。

衣食住すべて。

 

そして「生きよう!」という元気も人間関係の中から強くなったり弱くなったり。

 

何か大きな事を成した人というのは、リレーションシップを磨いて高めた人とも言えます。

 

若い頃は学校生活、そして大人になって会社等で、

好むと好まざるとに関わらず集団の中で人間関係を構築していかなくては生きていけません。

 

いろんな価値観を持った集団の中で暮らしていくのです。

 

心的ストレスの原因のほとんど(全てと言ってもいいかも)が人間関係によるものです。

 

自分が傷つくのが嫌で人と接しないように生きようとすればストレスは軽減されるかもしれません。

しかし、そういう生き方をしていればリレーションシップが磨かれていくことはありません。

つまり人間的成長がないという事です。

 

 

僕自身を振り返りますと、本当にこのリレーションシップを磨く努力を怠っていました。

恥ずかしながら氣付いていなかったのです、リレーションシップの重要性に。

 

幼少の頃から絵を描くことが好きで手先が器用な方でした。

大人になってもその才能を活かして仕事にしてきました。

サラリーマン時代は企業内デザイナー。

営業の人が仕事を取ってきてくれて、僕自身はデザインに専念。

 

つまり、何が言いたいのかというと才能に頼って「職人気質」になり過ぎ、リレーションシップを磨く機会を避けていたのです。

 

誤解の無いように言えば、技術を高めた職人さんには敬意を持っていますよ。

僕自身モノつくりをするので職人に関心があるのです。

 

ここでいう「職人気質」というのはあえて極端に言えば

「いいモノさえ作っていれば人間関係なんてどーでもいい、オレは技術で食ってんだ」

という比喩表現です。

 

ただ食物を口に入れて排泄するだけなら動物と一緒です。

人間は高度な知能をもった社会性のある生き物です。

社会性があるからこそ発展、成長してきました。

これからは意識を持って積極的に人と接していきたいと思います。

 

 

最後にリレーションシップと深い関係のある「自分」というものについて。

2500年も前にお釈迦様が言っていることですが、縁起(えんぎ)という概念。

全ての存在は「縁」によって「起こる」という事です。

言い換えれば、自分とは単独で存在するものではなく、他者との関係性によって存在するものであるという事です。

絶対的な変わらない自分を定義する唯一無二の自分があるのではなく、他人との関係性の中で自分が存在するという事です。

奥さんに対しての僕。娘に対しての僕。友人と会ってる時の僕。といった風に。

 

つまり「自分を磨く」とは「リレーションシップを磨く」という事だと氣付きました。

 

さあ、「所有」から「共有」の時代へ、レッツラゴ〜♪

 

 

 

 

 

 

yoshimi

 

過去は変えられる

 

 

「過去は変えられない。変えられるのは今と未来だけ」と聞いたことはありませんか?

 

私もそう聞いたことがあり、辛かった過去を見るのではなく、未来が望む方向に向かうように、目の前の今をより良く行動していくことが大切だと自分に言い聞かせてきました。

 

その考え方は間違っていないと思うのですが、最近過去は変えられると言うことを学びました。

 

 

もう少し詳しく言うと、過去の出来事、事実そのものは変えられないけど、その出来事に対する「解釈」は変えられると言うことです。

 

例えば、新婚ホヤホヤの女性に「どうしてご主人と結婚したんですか?」と質問したら、

「優しいから♡」「頼もしいから♡」「一緒にいて心地よくフィーリングが合うから♡」など、

思わず「ごちそうさまです♡」と言いたくなるような微笑ましい理由を話す方が多いのではないでしょうか。

 

でも結婚して十年、二十年と経った夫婦に同じ質問をしたらどうでしょうか?

 

「若かったからねぇ」「早まったわね」「縁があったのかしらね…」「その時は運命の人って感じたのよねぇ」など、テンション低めに語る人が多いのではないでしょうか(笑)

 

それは今夫婦関係が当時のようにラブラブではないからでしょうね。逆に熟年夫婦でも夫婦仲がとても良い方は、素敵な理由を語るかもしれませんね。

 

このように、過去のできことに対する考え方は、「今の自分」が当時を振り返った時に感じる感覚や感情をもとに「解釈」したものなんです。

 

これは左脳のインタープリターモジュールという働きにより、現在との整合性を合わせる為に過去の記憶を捏造さえもする働きがあるからです。

 

先日観た映画「マチネの終わりに」でも、こんな素敵なフレーズがありました。

 

 

《人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で感じやすいものじゃないですか?》

 

 

ここで言う「未来」とは、過去から見た未来なので「今」です。

 

つまり、今が辛い状況にある人は、過去の楽しかった思い出も心から楽しかったとは思えなくなり、「私の人生辛いことばっかり」と思ってしまうのです。

 

でも今がとても幸せに感じられている人は、辛かった過去の出来事さえも「あの時があったから今がある」と、まるで全ていいことばかりだったかのように豊かに感じられるのです。

 

私も母子家庭で貧しく育ち惨めな思いをしてきたので、悲劇のヒロイン気分のような時期が長くありました。

でも整理収納を実践し、自分のモノ全てを一つ一つ触り、「残したいモノ」を丁寧に選んでいく中で、過去への感謝が次々湧き起こりました。

なぜならモノは全て自分の過去から来ているからです。

モノを通じて蘇る記憶を今の自分がどう感じるか見つめることで、過去への解釈が変わり、未来どう生きていきたいかがクリアになっていくんですね。

 

ただモノを減らして収納するのではなく、自分のモノ一つ一つと丁寧に向き合って整えていく絆*整理収納法を実践してくと、あなたの辛かった過去も「良かった♡」に必ず変わり、未来が明るくなりますよ!