「除草剤というリスクの話」
美しく整えられた庭。
そこには、緑がもたらす癒しと安らぎの時間があります。
しかし、その美しさを維持するためには、雑草との果てなき戦いが待っています。
共働きが当たり前となった現代社会において、
雑草取りに時間と労力をかける余裕がないご家庭が増えているのは、もはや当然の流れでしょう。
そこで、便利な解決策として選ばれるのが除草剤です。

 

 

 

■ 除草剤のメリット
除草剤の魅力は明快です。
・即効性と広範囲対応
 一度撒くだけで、広い範囲の雑草を根こそぎ枯らすことができます。
・コスト効率
 短期的には人的コストを大幅に削減でき、非常に経済的に見えます。
・手間の大幅削減
 スプレーするだけで済み、肉体的負担が格段に減少します。
こうした合理性は忙しい現代人にとって、まさに「救世主」に見えるでしょう。

 

 

 

 

ですが、ここからが「ここだけの話」です。

 

■ 除草剤に潜む「見えない代償」
現在、ホームセンターなどで一般販売されている多くの除草剤には、グリホサート(Glyphosate)という成分が含まれています。
その代表格が、モンサント社(現在はバイエル社に買収)製造の「ラウンドアップ」です。
一見、手軽で安全そうに映るこの製品ですが、
実は数多くの健康リスクが指摘されています。

 

◯ 科学的根拠と実際の裁判例
2015年、WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)は、
グリホサートを「ヒトに対しておそらく発がん性がある」(グループ2A)に分類しました。
さらに、アメリカでは
ラウンドアップ使用による非ホジキンリンパ腫発症をめぐり、
モンサント社に対して巨額賠償命令が下される裁判が続出。
2018年には、カリフォルニア州の裁判所で
約2億8900万ドル(当時約320億円)の支払い命令が下されました。
(※後に控訴審で減額されましたが、モンサント社の責任自体は認定されています。)

 

 

 

■ なぜこのリスク情報は広まらないのか?
ここで疑問が浮かびます。
なぜ、これほど重大なリスクが日本国内ではほとんど報道されないのか?
その理由は、きわめて構造的な問題にあります。
日本の大手テレビ局新聞社は、
スポンサー企業からの広告収入によって成り立っています。

これらスポンサーの中には、農薬関連企業や
グリホサートを扱う大企業も存在します。
つまり「スポンサーに不利益となる情報は、積極的に報じられない」という
メディア構造上の宿命があるのです。
結果として、
家族の健康に関わる極めて重要な情報であっても、
大々的に伝えられることはほぼありません。
現実問題、
こうしたリスクに関する真実を知るには、
ご自身で書籍を読むか、インターネットで主体的に情報を収集する以外に道はない
というのが、現在の日本社会のあり方です。

 

 

■ 小さなお子様への深刻な影響
特に心配されるのが、
小さなお子様たちです。
子どもたちは地面から鼻や口の距離が近いため、
地表近くに残留する除草剤成分や揮発成分を
大人よりも直接的に吸引してしまうリスクが高くなります。
加えて、成長段階にある子どもの身体は、
解毒能力も未発達であり、
少量の化学物質でも大人以上に深刻な影響を受けやすいのです。

 

 

 

■ 除草剤に頼らない、未来志向の選択肢
ここまで読まれて、不安を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、心配はいりません。

除草剤に頼らずとも、美しい庭を守る方法は存在します。

 

⚫︎防草シートと砂利敷きの併用


 物理的に光と空気を遮断し、雑草の発生を大幅に抑制。

⚫︎グランドカバープ活用

 クラピアやリッピア、クリーピングタイムなど、
 緑で覆いながら雑草の侵入を防ぐ持続可能なアプローチ。

⚫︎ ローメンテナンスガーデンの設計

 初期段階で手間が少ない植栽プランを立てることで、将来的なメンテナンスコストを劇的に削減。

 

 

■ まとめ
除草剤は、短期的には私たちにをもたらします。

しかしその裏には、健康という何にも代えがたい価値を危険にさらすリスクが潜んでいます。

本当の意味で「家族の未来を守る選択」とは何か。
それを、私たちは常に問い直すべき時代に入っているのです。
正しい知識を得て、自ら選び取る。

そんな前向きな一歩を、
カズマデザインは全力で応援いたします。