伊根の舟屋へ行ってきました。
高速使って片道4時間弱ほどの距離です。
舟屋とは、一階部分が海(舟置き場)、二階部分が住居スペースになっている独特な建造物で、最近では客室・民宿等にも活用されています。
コロナ前は半年先まで民宿の予約がいっぱいになるほどの盛況ぶりだったそうです。
映画「男はつらいよ」や、映画「釣りバカ日誌」、NHK連続ドラマ小説「ええにょぼ」のロケ地となった場所です。
伊根湾の入口にある「青島」が防波堤の役割を果たしているため、風の影響を受けにくく、波が穏やかで、干満の差が激しくないため、このような舟屋が無事でいられるわけです。
昔は船が木造だった為、漁が終わると船を水から出して舟を守る必要があったわけです。
ところは現代では舟はFRP(ガラス繊維入り強化プラスチック)製で、水に浸かりっぱなしでもOKとなり、舟屋の必要性はなくなったとの事です。
今は、観光地として町おこしに役立っていますね。
今回、伊根の舟屋の景観を観て、なぜだか
17年前に新婚旅行で行った、フィンランドのポルヴォーを思い出しました。
水辺の暮らしの断片を見て、心癒されました。
もちろん、そこに毎日暮らす方たちのすぐそばの自然と共存する厳しさというものは、よそ者の僕には想像できませんが、
きっと多くの人たちの心を鷲掴みにする「美」は確かにそこにありました。