三又(さんまた)という道具をご存知ですか?
作庭作業においては、重たい石を移動させるものです。
本来は、文明の利器であるユニック車(クレーン車)にて吊るして
所定の位置に石を運んだりしますが、
場所によってユニック車が入っていけない所があるんです。
狭かったり、電線が邪魔してたり。。。
そんな時に、なんと人力で石を動かす道具なんです。
三本足の中心上に、滑車(チェーンブロック)が取り付けてあります。
その滑車に石をもちあげさせるんです、人力で。
石を移動させたい方向に中心軸を少しづつ、ずらして
正三角形を保持しながら、滑車で引き上げて、また降ろす。。。を繰り返して
少しずつ移動させます。
30㎝から50㎝くらいしか、1回で進みません。
大変な作業ですね。
いつの時代からあるのか知りませんが、先人の知恵ですね。