僕はどうやら「バランス」というものに重きを置くタイプの人間のようです。
意識してそうしているのではなく、潜在的にそんなタイプではないのかなと自分を観察してみた感想です。

例えば、夫婦関係においてもそう。
昭和の男のように「3歩さがって俺について来い」ではなく対等なパートナー意識が強いのです。
↑ちょっと例えが極端ですね、すみません(笑)

画学生時代の卒業制作に選んだテーマも「balance」です。
中年になった今まで一貫しているんです、テーマが。

2019.1月号-暮らしはアート

こう書くと、あたかも「バランス」に重きをおいた生き方の方が良いととられるかもしれませんが、
必ずしもそうとも言えないと思うのです。

「偏りのパワー」と言いますか。。。
例えば、「オタク」という言葉がありますが、以前はイメージの悪い言葉でした。
内にこもって気持ち悪いとか、何考えているかわからない人のイメージと言いますか、ほとんどマイナスイメージだったと思うのです。

でも今はどうでしょう?
「オタク」がテクノロジーや文化を創ってきた一面もあるということも理解されてきました。

例えば、
スティーブジョブスと一緒にアップルコンピュータを創った、スティーブウォズニアックはコテコテの「オタク」です。

若き日のウォズニアック(左)とジョブス(右)

スターウォーズを創り上げたジョージルーカスも「オタク」です。

何が言いたいかと言いますと
他人から偏った「変人」かと思えるほど情熱を燃やして熱中するパワーというがとても重要だと思うのです。
それを仕事にできたら最高です。
「バランス」うんぬんよりも、情熱的になった人こそ大きな成果が出るんじゃないかと思うのです。
圧倒的な情熱とスピードで。

 

時代が変わりましたよ。
激動の時代です。

 

高度経済成長時代の、いい大学を出て一流企業に勤めていれば安泰という成功パターンは終わりました。
(まだちょっと残っているけど、終わろうとしています。)

 

話を元に戻すと、僕はだまっていても自然に「バランス」に重きをおいてしまうので、
意識して偏ったぐらい「情熱的」に仕事に打ち込もうと思ったしだいです。