kazuma
夫婦でふらっとドライブ
つい先日、夫婦でふらっとドライブに出かけました。
岐阜県恵那市岩村町にありますHallis cafeさんへカレーを食べに。
下道で片道2時間15分くらいです。
平日のせいか道もスイスイと走りやすかったです。
奥さんの持っていた雑誌「古民家のカフェとレストラン」にHallis cafeさんが紹介されており、
梁の立派な古い家屋をDIYで素敵な空間へ蘇らせた事や、
ご主人がモルディブ出身の方で奥様が日本の方という事でちょっと気になっていました。
お恥ずかしながら我が家は僕が出不精で引きこもりがちの為、
プライベートなお出かけはだいたい奥さんの方から「〇〇行こうよ!」と誘われて、尻を叩かれて(笑)
僕が重い腰を上げて出かけるというパターンが多いのです。
しかし、今回は珍しく僕の方から誘いました。
カレーを食べに山道を片道2時間15分くらい。
さっと思い立ってノリで出かけるという軽快さはいいもんですね。
行ってみると、思っていた以上の価値を感じました。
僕に足りないのはこの軽快なフットワークです。
デザイン、外構設計という仕事柄ついついパソコンモニターと睨めっこの日々。
パソコンのモニターに映っている世界はデジタル空間です。
実(じつ)の世界ではなく虚構の世界。
グラフィックデザインだけをしていた僕が若い頃、パソコンモニター内の世界で完結していました。
あとはそれをどう出力(印刷)されてどこに置かれるかよいう事はありますが、
僕自身の作業(ワーク)はパソコン内でほぼ完結していました。
だからこそ外構(エクステリア)庭の世界に出会った時は衝撃的だったんですね。
外構は図面はパソコンで作るのですが、外構工事は左官職人さん、造園職人さんの洗練された高いプロ技術を借りて外構空間に、
実(じつ)の世界を作るわけです。
実(じつ)の世界という言葉の表現がわかりずらければ・・・
手で触れる事ができる世界、風を感じる事ができる世界、
歩いたり座ったりする事ができる世界、
季節によって移り変わる植物たちを楽しむ事ができる世界、
家族で七輪バーベキューを楽しむ事ができる世界(笑)などです。
時々こういった「感動の外部入力」は必要ですね。
日々普通に暮らしていると、
夫婦間のコミュニケーションだったり、
仕事や人間関係の事だったり何かしら心に澱み(よどみ)のような物がでてきたりしますが、
それらを浄化してくれる気がするんですね。
という事で、なるべく月に1回は夫婦でお出かけして「感動の外部入力」をしますよ♪
ちなみにHallis cafeさんで美味しいカレーと外構空間を楽しんだ後は、
そこから車で6分ほどの岩村城下町をのんびりお散歩、
そしてその帰りに農村景観日本一という展望台に登ってきました。
いい1日でした♪
yoshimi
亡くなった友人のお母さんから教わったこと
先日3年ぶりに古い友人に会い、
10ヶ月ほど前にお母さんを亡くされたことを聞いたのですが、
お母さんの生き方がとても素敵だったので、
皆さんにも共有させていただこうと思います。
(快諾してくれた友人に心より感謝しています)
お母さんはがんの余命宣告を受けて残り半年の命と言われてから
「私はもうすぐ死ぬんだから~に連れてって」
「お金なんて持ってても仕方ないから、買いたいもの買うわよ!」
などと友人やお父さんに送迎や付き添いを頼んだり、
会いたい友達に連絡してお気に入りのお店でランチやお茶を楽しまれたそうです。
友人は「母に振り回されて疲れた…父も痩せてしまった」と言い、
きっととても大変だったと察しますが、それでもお母さんのお願いに応えようと協力された日々を思うと、
きっとお母さんも家族のために親身に動かれた良き母だったのではないかなと想像しています。
その日彼女はとても素敵でお似合いなネックレスをされてたのですが、
「このネックレスも母が晩年に買ったものなの」と。
きっと娘に良いものを身につけて欲しくて、体調や気分の良い日に買い物に出かけたのかもしれませんね。
一方、生前整理もお見事でした。
1冊のファイルには必要な手続きや連絡先がわかりやすく書きまとめられており、
連絡してほしい友人リストに沿って連絡したことで、
お葬儀ではたくさんのお友達が参列され、和やかな式になったそうです。
またかつて複数あった銀行口座は2つにまとめられており、
手続きが楽になるよう配慮されていました。
また葬儀費用など死後すぐに必要となる費用を見越して相応の金額が現金で用意されていたそうです。
お母さんは同居のお姑さんを見送った方なので、その経験も踏まえて、
お父さんや娘たちの負担が軽くなるように準備されていたのでしょうね。
また、亡くなった後の実家にはモノが随分と無くなっていてびっくりしたとか。
ほとんどの食器はかつては5客ずつなど数があったのが、亡くなった時にはお父さんとお母さんの2客ずつしかなく、
お参りにみえたお客様にお茶を出す時に湯呑みが足りなくて困ったくらいだそうです。
モノを捨てられず溜め込みやすいお父さんが1人でも暮らしやすいよう、コツコツ整理し処分されていたようです。
娘たちが実家の片づけに困らないようにという想いもあったのでしょうね。
逆に初盆などでお坊さんがみえた時にお出しするお茶セットはとても素敵な一式が用意されていたそう。
そこまで想定してモノを整理されたなんて胸が熱くなりました。
どんな想いでされていたのでしょうね。
昔から度々彼女からお母さんの話を聞いてきましたが、
「良妻賢母」という言葉がピッタリな活発で聡明な素敵なお母さんでした。
最期まで彼女らしく生き抜かれたように思い尊敬しています。
日頃から整理収納を習慣化し、家族や仲間を大切に毎日を一生懸命生きることで、
周りのことまで気を配って旅立つことができるのでしょうね。
私も見習いたい続けたいなと思います。
お母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。